000 あとがき
サトウハチロー先生の木曜会で三年ほどお世話になり、童謡の道を歩き出してから十余年、最初の童謡集「シツレイシマス」を出版してから七年、二冊目の童謡集「ホラ耳をすまして」を出版してから五年の歳月が経ち、この度曲集出版の夢が実現しました。
その間、童謡集「シツレイシマス」が、朝日新聞、ほるぶ新聞、図書新聞などで大変好評を戴き、その後、朝日新聞で「童語」にのった詩「虫のつぶやき」も大変な好評を戴き、それ等が一つのきっかけとなって、童謡の世界へ入りました。
そして、ビクター音楽産業からSP二枚を発売、それに続いて芸術祭参加作品として、14曲LPを発売して戴きました。ひかりのくに株式会社からは、月刊「こどもとしぜん」に二年連続にて24曲の童謡を掲載と言う仕事を戴きました。
その他の大きなものでは「こども部屋」に昭和47年1月から昭和51年12月までの五年間、60篇の巻頭詩を掲載しました。
後楽園の野球博物館にある私の詩「小さなミット」は、ちびっこ野球のリトルリーグのワールドチャンピオンの優勝によせて作った詩です。
その間、小学生、中学生、その他の方々の数えきれない程、沢山のお便り、そして周囲の理解と協力が大きな支えでした。
曲集出版にあたり、先ず最初に励ましと曲を戴いた高木東六先生、数々の曲を戴いた作曲の諸先生、巻頭の大変ありがたいお言葉を戴いた小林純一先生、絵を戴いた谷内六郎先生、そしてカワイ出版編集部の松野満男氏はじめその他の方々に、厚く感謝致します。
1977年 盛夏
小黒 恵子