29/01/2021 / 最終更新日時 : 30/01/2021 oguro_admin エッセイ 神奈川新聞 サンデーブレイク 目次 1.春蘭の花咲く頃<平成4(1992)年4月26日掲載の原稿>2.桑の実の熟れる頃<平成4(1992)年6月28日掲載の原稿>3.真夜中の演奏会<平成4(1992)年8月30日掲載?の原稿>4.78回転の童謡レコード盤< […]
30/01/2021 / 最終更新日時 : 23/11/2022 oguro_admin エッセイ 1.春蘭の花咲く頃 <平成4年4月26日> 四月から五月にかけて、わが家の春蘭の株の葉かげに、アミガサタケが生える。蛇か亀の頭部かと錯覚する形の、網目模様のキノコである。 珍しいので友人に見せようと、花ざかりの春蘭の葉をかき分けた時、友人 […]
30/01/2021 / 最終更新日時 : 30/01/2021 oguro_admin エッセイ 2.桑の実の熟れる頃 <平成4年6月28日> 梅雨の頃になると、桑の実が濃紫に熟れる。 昔は地方へ旅をすると、低木に栽培された桑畠が、至るところにあったものだ。 もう八年程も経つだろうか、わが家に実生の桑の木があるが、五米程にも伸び放題にし […]
30/01/2021 / 最終更新日時 : 23/11/2022 oguro_admin エッセイ 3.真夜中の演奏会 <平成4年8月30日> 八月の中旬から下旬にかけて、毎晩あぶら蟬の大合唱がはじまる。 むかし住宅地には街路灯がなく、家庭の灯りも淋しいものだった。従って月のない夜など、真っ暗闇だった。 晝と夜の明暗が、はっきりしていた […]
30/01/2021 / 最終更新日時 : 23/11/2022 oguro_admin エッセイ 4.78回転の童謡レコード盤 <平成4年11月1日> 最近ある週刊誌の掲示板に、78回転の童謡レコードを探していますと言う記事をのせた。 ところが週刊誌が発売された翌日から電話を戴き、一ヶ月近く経った今でも、連絡して下さる方が後をたたない。 手元に […]
30/01/2021 / 最終更新日時 : 30/01/2021 oguro_admin エッセイ 5.お正月はミノムシになって <平成5年1月10日> 今年はとりどし。ヒマラヤを飛ぶ鶴の美しい姿を、ふと思い浮かべた。 そしてその麓の大自然の平原に生きる遊牧の家族を幸せと思った。 現代社会の組織の中に生きている私達は、目に見えないストレスのくさり […]
30/01/2021 / 最終更新日時 : 30/01/2021 oguro_admin エッセイ 6.シキミの花 <平成5年3月14日> 如月の二八日、朝の雨がやんでまさに「早春賦」の、春は名のみの風の寒さやの文句を思わせる日だった。 この日親族の一周忌があり、法要のあと墓参をした。高津区の界隈では大変珍しいうち墓である。と言って […]
30/01/2021 / 最終更新日時 : 30/01/2021 oguro_admin エッセイ 7.五月の庭で <平成5年5月16日> 木々の新芽と若草の匂いがやさしい五月の庭で、草とりをするのは楽しい。新しい発見の出逢いがあるからだ。 発芽したばかりの木のことも達が、喜々として新しい生命の喜びを謳っている。 私が生まれたずっと […]
30/01/2021 / 最終更新日時 : 30/01/2021 oguro_admin エッセイ 8.ふしぎなトンボ <平成5年7月18日> 梅雨の晴れ間の七月の日曜日、朝から庭の緑の間をシオカラトンボがスイスイ飛んでいた。 その日、月刊「川柳東京」の“庭の会”の方々が三十余名、私の童謡館に来られ、ピアニストの伴奏で童謡や唱歌を合唱し […]
30/01/2021 / 最終更新日時 : 30/01/2021 oguro_admin エッセイ 9.ひがん花の咲く頃 <平成5年9月19日> 秋のお彼岸が近づくと、庭に黄緑のひがん花の花茎がつんつんと生えてくる。 わが家のひがん花は十三年程前に、多摩川の土手から満開の株を、幾つか私が移植し増やしたものだ。 その時家族になったばかりのシ […]