24/05/2020 / 最終更新日時 : 24/05/2020 oguro_admin 詩曲集「草笛のうた」 0 合唱組曲「草笛のうた」 冷夏だと思っていたら猛暑がぶりかえした1983年の夏、私は少年少女合唱のための作品を、久しぶりに汗を流しながら書いていました。詩人・小黒恵子さんの委嘱にもとづくこの作曲は、少年少女合唱のための連作を私に続行させる、新し […]
24/05/2020 / 最終更新日時 : 24/05/2020 oguro_admin 詩曲集「草笛のうた」 Ⅰ 草笛のうた 叱(しか)られたあの日 草笛をふいてはるかな土手を どこまでも歩いた川といっしょに 歩いて行(い)けば道に迷(まよ)わず どこかへ行ける緑にかすむ ずっと遠くの知らない町を 見たかった 陽炎(かげろう)ゆれる 遠い景色( […]
24/05/2020 / 最終更新日時 : 24/05/2020 oguro_admin 詩曲集「草笛のうた」 Ⅱ たんぽぽの季節 たんぽぽ たんぽぽ たんぽぽは春のやさしい あかりです 野原にたんぽぽ 咲く季節(ころ)は心のなかにも たんぽぽが綿毛(わたげ)に希望の きらめきのせて光にむかって 飛んで行く 春の嵐が 吹きすさんでもやがて大地に 根を […]
24/05/2020 / 最終更新日時 : 24/05/2020 oguro_admin 詩曲集「草笛のうた」 Ⅲ 美しい朝 うす紫(むらさき)の 霧のなかから湧(わ)きあがる 川辺(かわべ)の霧よオレンジ色の 光をあびていま 今日というあたらしい日が はじまる 霧の中から聞こえてくるのは 何(なん)の鳥クイナか目白か セキレイか美しい朝に わ […]
09/09/2017 / 最終更新日時 : 24/05/2020 oguro_admin 詩曲集「草笛のうた」 Ⅳ ふるさとは 多摩川 手のひらの小さな池に 生きている小鮒(こぶな)のような 鮭(さけ)たちよ小さな体に 大きい夢をのせてさあ元気で 行っておいでたとえ波間(なみま)に はぐれても未来(あした)にかける 希望を抱いて大きく育って 帰っておいで […]
24/05/2020 / 最終更新日時 : 24/05/2020 oguro_admin 詩曲集「草笛のうた」 Ⅴ 風が薫る日 風が薫(かお)る日 蝶が飛ぶ梨の畠(はたけ)に 季節はめぐりいま 蝶が飛ぶ小さな花びら 白い蝶飛ぶ飛ぶ飛ぶよ 飛ぶ飛ぶ飛ぶよ幻(まぼろし)の蝶の踊りか 淡雪(あわゆき)か風に舞い散る 梨の花 実を結ぶ その日のために自然 […]