Ⅰ 草笛のうた
叱(しか)られたあの日 草笛をふいて
はるかな土手を どこまでも歩いた
川といっしょに 歩いて行(い)けば
道に迷(まよ)わず どこかへ行ける
緑にかすむ ずっと遠くの
知らない町を 見たかった
陽炎(かげろう)ゆれる 遠い景色(けしき)よ
草をちぎって 風に飛ばせば
緑の蝶になって 飛んで行(い)く
なつかしいあの日 草笛をふいて
のどかな土手を いつまでも歩いた
風がくすぐる 雲雀(ひばり)がうたう
草の匂(にお)いが やさしくしみる
れんげの花を 髪にかざして
たのしい夢を えがいてた
せせらぎうたう 青い流れよ
風にむかって 川に叫(さけ)べば
はるかな思い出が 今も流れてく
【メモ】
作曲:湯山昭
楽曲データ:As-dur(変イ長調) 三部合唱
楽譜掲載書籍:合唱組曲 草笛のうた~ ふるさとは多摩川~ より
1曲目
音源:あり