Ⅴ 風が薫る日
風が薫(かお)る日 蝶が飛ぶ
梨の畠(はたけ)に 季節はめぐり
いま 蝶が飛ぶ
小さな花びら 白い蝶
飛ぶ飛ぶ飛ぶよ 飛ぶ飛ぶ飛ぶよ
幻(まぼろし)の蝶の踊りか 淡雪(あわゆき)か
風に舞い散る 梨の花
実を結ぶ その日のために
自然のきびしさ 静かに秘めて
未来(あす)にむかって たくましく
いのちを受けつぐ 梨の木よ
風のやさしさ 羽にのせ
梨の畠に 季節はめぐり
いま 蝶が飛ぶ
あかるい光を 浴(あ)びながら
飛ぶ飛ぶ飛ぶよ 飛ぶ飛ぶ飛ぶよ
ふるさとの野辺(のべ)の祭りか 花吹雪(はなふぶき)
風に舞い舞う 梨の花
金色の光の中に 消えていく
白くまぶしい ふるさとの花びら
今日も息づく ふるさとの日日(ひび)よ
【メモ】
作曲:湯山昭
楽曲データ:Es-dur(変ホ長調) 三部合唱
楽譜掲載書籍:合唱組曲 草笛のうた ~ふるさとは多摩川~ より
5曲目
音源:あり