2-3 花指輪 ~リンゴに雨が降るように

その時
そっと幸せを手渡すように
はめてくれた花指輪
それが愛のはじまりでした
それから
二人の虹いろのページは
いっぱいになりました

ある日突然
あなたは旅立って行った
あたしの心だけを連れて
遙かな異国の町トロントへ
涙を
そっとハンカチでぬぐってくれた
国際線ロビー
それが愛の終りでしょうか

あたしは行くつばめのように雲の中を
まっすぐ飛んで飛んで
あなたのいる町トロントへ

【メモ】

【朗読】
  花指輪
    朗読:大森 寿枝