18/10/2020 / 最終更新日時 : 18/10/2020 oguro_admin エッセイ 3.身近な昆虫たち <平成元年9月20日> 夏から秋にかけて、わが家の裏庭にある物ほし竿の下側に、行儀よく一列に並んで、羽を休めているウスバカゲロウを見かける。 イトトンボに似た小型の細いトンボと思えば、アアあれかと想像がつくと思う。 ウ […]
18/10/2020 / 最終更新日時 : 19/11/2022 oguro_admin エッセイ 4.大きな樹 <平成元年11月15日> 大地にどっかりとふんばって、空と握手をしている木が私は大好きだ。大きな木には総て抱擁してくれる母のやさしさと、深い安らぎがある。 木の生命力はすばらしい。 屋久島の縄文杉や大王杉など、二千年も […]
12/01/2019 / 最終更新日時 : 19/11/2022 oguro_admin エッセイ 5.七草粥 <平成2年1月3日> わたしの住んでいる川崎市のこの辺りでは、正月七日の朝に七草()粥()(ななくさがゆ)を食べる風習が残っている。七草粥は昔から万病を除くといわれ、無病息災の大事な行事の一つであった。 わたしが少女の […]
19/10/2020 / 最終更新日時 : 19/11/2022 oguro_admin エッセイ 6.春の雪 <平成2年3月8日> 東京周辺の春の雪は、水分を多く含んでいて、なんとなく暖かい豊かさを感じさせる。 まぶしい雪が陽に輝いて、湯気のように立ちのぼる水蒸気は、恰も機関車が春を連れてやって来た感がする。 寒椿の赤い花や深 […]
19/10/2020 / 最終更新日時 : 19/11/2022 oguro_admin エッセイ 7.美しい地球を童謡に <平成2年5月10日> 五月と言うと、新緑の美しさと行楽シーズンの楽しさいっぱいの季節である。と共に野に山に海に至るところ、ゴミいっぱいの季節でもある。 こども達が捨てるお菓子の袋や空きかん。大人が捨てる空きかんやタバ […]
19/10/2020 / 最終更新日時 : 23/11/2022 oguro_admin エッセイ 8.蜘蛛の天気予報 <平成2年6月21日> 「ビルの窓 蜘蛛かと見違(まが)う ガラスふき」 いつだったか交通渋滞の都心を運転していた時、ふと高層ビルに目を移すと、蜘蛛‼と錯覚したのは、なんと小さなゴンドラに乗ったガラス掃除 […]
19/10/2020 / 最終更新日時 : 23/11/2022 oguro_admin エッセイ 9.逢えなくなった友達 <平成2年8月7日> 今夏は全くの雨不足で、猛暑と日照りに庭の植木が疲れをみせている。然し青々と伸びている雑草のたくましさには驚かされる。 夏は朝と夕方に、草とりや植木の水やりをしている。 そんな時、数年前頃までは、思 […]
19/10/2020 / 最終更新日時 : 23/11/2022 oguro_admin エッセイ 10.秋の勲章 ~10月21日父の誕生日に~ <平成2年10月21日> いまでも二ケ領用水は、川崎市のほぼ全域を流れている。 稲作が盛であった頃、二ケ領用水の水を引いて、至るところにきれいな小川が流れていた。 稲の穂が黄金色の頭を下げる頃、川辺の雑草もそれぞれに小 […]
19/10/2020 / 最終更新日時 : 19/10/2020 oguro_admin エッセイ 11.初春と始皇帝 <平成3年1月3日> 初春の日本列島は、車の大移動大洪水で渋滞が甚だしい。 それは数年前のことだった。産土神に初詣をすませてから、犬二匹と九官鳥の家族同伴を同伴して、熱海の家に向かった時のことだった。 平常は二時間余も […]
19/10/2020 / 最終更新日時 : 19/10/2020 oguro_admin エッセイ 12.山椿 <平成3年3月21日> 寒期から春にかけて花の乏しい季節に、わが家の庭に灯りを点してくれる山椿。 春雪をかぶって凜と咲く風情は、特にすばらしい。 山椿は私の好きな花の一つである。 思いがけないところでハッとする美しい山 […]